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精神的ストレスによる悪影響を抑える方法とは
現代では仕事や生活においてストレスを感じている人の割合は6割を超えるともいわれています。
このストレスは現代病の元凶でもあり、悪化するにつれて様々な症状を引き起こすことになります。
ストレスは大きく分けると三つに分類され、一つ目が暑さや寒さ、騒音や混雑などによる物理的なストレス、二つ目が薬物や公害物質による化学的ストレス、そして最後に人間関係や仕事上のトラブル、家庭の問題などによる精神的ストレスです。
この中でストレスと一般的に使われているものが精神的ストレスであり、ストレスを抱える人の多くが、人間関係や仕事や家庭などの問題に悩まされているといえるでしょう。
精神的ストレスを受けるとどのような状態になるかというと、いらいらしたり怒りっぽくなったり、情緒不安定になることをイメージする人が多いものです。
しかしストレスを受けた人が全員、このような症状までに至るわけではなく、適度に発散させる工夫があったり、ストレス環境が変わることによって快方に向かう人も多く見られます。
精神的ストレスを受けた場合にみられる精神面の症状としては、まずストレスが慢性化することにより活気が低下し、憂うつな気分になり、元気がなくなってきます。
この状態が解消されることなく慢性化してしまうと、自分ではどうにもならないほどにいらいらしたり不安感を覚えるようにもなります。
さらに症状が増すとやる気が失われ、入浴することさえ面倒になり、うつ病になるのは時間の問題と言えます。
そして行動面に反映されることもあります。
例えを挙げるようであれば、たばこの本数が増えたりアルコールの量が増えたり、過食気味になるようなこともあります。
遅刻や欠勤が増える、身なりが乱れたまま出勤するような症状がみられたが、これらは明らかにストレスによる行動面の症状と言えます。
ギャンブルにのめり込んだり衝動買いをするようになった場合には、症状が進んでいる証拠ともいえます。
身体に現れる症状としては頭痛が起きたり、胃が痛むなどの症状が現れます。
検査をしても何も異常が見られないという特徴があります。
精神的なストレスによる悪影響を抑える為には、自分のストレスを自覚する必要がある
このような精神的なストレスによる悪影響を抑えるためには、まずは自分のストレスを自覚する必要があります。
頭痛や下痢、じんましんなどの症状が起きた場合には、通常であれば自分の体のどこかが悪いのかもしれないと感じることでしょう。
しかしストレスが病気のもとになっていることも少なくありません。
そのため身体的な症状が出てきた場合には、ストレスが関係しているのかもしれないと考えることも重要です。
冷静に振り返ると心当たりがあるかもしれず、ストレスを自覚することができれば現在の症状への対処法がおのずと明らかになってきます。
ストレスを発散する方法を自分なりに考えてみる
そしてストレスを発散する方法を自分なりに考えましょう。
休暇を取って旅に出たり、カラオケに行って大声で歌ったり、一人でゆったりとした時間を過ごして疲れを癒やすのもよいでしょう。
また軽い運動をして汗を流すことで、ネガティブな気分も同時に発散されることになります。
一番大切なことは自分に合ったストレス発散方法を見つけること
一番大切なことは自分に合ったストレス発散方法を見つけるということです。
運動がよいからといって運動をしても、運動が苦手な人にとってはさらにストレスがたまることになってしまいます。
物事の考え方を変える努力をしてみる
そして物事の考え方を変える努力をしてみましょう。
ネガティブな考えを持っていると、新たなストレスを誘発することになり、だんだんと沈み込んでいくことになります。
物事をポジティブにとらえるように心がけることによって、ストレスがだんだん軽減されていくはずです。
いやな気持ちをためているときには、その気持ちを紙に書いてみこともお薦めです。
しっかりした文章が面倒な人は、メモ程度でもいいので試してみるのもよいでしょう。
自分の工夫によりストレスを減らすことも可能ですが、職場の人間関係などがもとになっているような場合には、自分の努力では難しいこともあるでしょう。
自分の努力が足りないのだと自分を責めてしまうと、さらにストレスがたまることもあります。
このような場合には環境そのものを変えることも大切です。
職場に原因があるのであれば、転職を視野に入れて決断することも考えなければなりません。
強いストレスを感じたまま生活や仕事を続けていると、精神面や身体面にさまざまな不調が出てくることでしょう。
もしもその症状が自分の力ではもうどうしようもないというところまできているようであれば、医療機関に相談し適切な治療に取り組む必要もあります。
できるのであればストレスが原因なのかもしれないと自覚した時点で、専門の医療機関を受診するのが望ましいですが、多くの人は自分でどうにかできるはずだと思ってしまいます。
ストレスによる症状はできるだけ早いうちから対処する必要があります。
医療機関に出向くのであれば精神科や心療内科、メンタルクリニックなどを選ぶと良いでしょう。
最終更新日 2025年7月9日