1998年にアメリカで販売されるようになったED治療薬のバイアグラは男性にとっては夢の薬という事で世界的に大きく注目を集めました。
それは日本も同様であって日本でもかなりの話題となりましたが、その時は日本ではまだ承認されておらず、日本では一般的には薬の安全性については時間をかけて調べた上で承認するかどうかを決めているので、海外よりも普及するまでには時間が掛かるという問題がありました。
しかし、少しでも早く入手して試してみたいという方も多く、中には個人輸入で海外で販売されているバイアグラを入手する人もいたのです。
それによって健康被害が報告された事から日本でも異例のスピードで承認されて1999年には製造販売されるようになりました。
既にバイアグラが日本でも取り扱われるようになってかなりの年月が経過し、さらには他のED治療薬も現在では販売されるようになっていますが、最初に販売されたED治療薬という事でバイアグラは現在でも世界的も高い人気を誇っています。
そんなバイアグラをこれまでに使った事が無くて、これから使ってみようとしている方の中にはバイアグラを服用すると効果が持続している間は常に勃起し続けるのかを疑問に思う人もいます。
バイアグラの作用というのは勃起を抑制する酵素の働きを阻害するのであって、勃起をするには性的な興奮を受けた上で脳から陰茎へ指令が送られる必要があるので全く別となっています。
つまり、服用したからといって効果が現れると勝手に勃起するという訳では無く、勃起をするには自分自身が性的な刺激を受けて勃起を促す必要があります。
ただ、服用する事によってちょっとした刺激によって勃起して収まりにくくはなります。
バイアグラは服用して30分程度で効果が現れ始め持続時間は5,6時間程度と言われていますので、服用するタイミングは性行為を行う1時間程度前に服用すると良いと言われています。
ある程度効果が持続するからといってあまり早めに服用すると、ちょっとした刺激で勃起してしまう事で支障が起きる事も考えられるので、服用するタイミングは考えた方が良いです。
バイアグラと個人輸入
ED(勃起障害)治療薬バイアグラは保険適用外の薬で、自由診療になります。
そのため、日本国内の医療機関では価格は医療機関が自由に決めて良いことになっています。
日本の処方価格の平均は、50mg錠が1錠で1,500円程度が相場です。
他にもED治療薬には種類がありますが、他もだいたい同じ価格だと考えて良いです。
1錠で1,500円というのは、決して安くありません。
分割して使うにしても、750円かかります。
少しでも安く買いたいというユーザーに目をつけたのが、ED治療薬の偽造グループやブローカーたちです。
偽のバイアグラを非常に安いコストで製造販売することで、莫大な利ざやを稼いでいます。
こういう偽物は医療機関で受け取ることはまずありませんが、危険なのはネット通販で個人輸入する場合です。
個人輸入といっても、個人輸入代行業者という専門業者が難しい手続きを代わってやってくれるので、国内通販のような感覚で簡単に購入できてしまいます。
偽物のED治療薬の割合は50%以上と言われており、個人輸入の際には信頼できる業者を選ぶことが重要視されています。
偽造薬の中身はさまざまです。
ちゃんと製造しようとしたけれども失敗したという薬もあれば、まったくバイアグラとは関係ない粉を固めただけの錠剤もあります。
有効成分の量が多すぎたり、少なすぎたりと、どちらも副作用の心配がかなりあります。
困るのは、本物そっくりに作られたバイアグラです。
錠剤、ボトル、外箱まで精巧に真似て作られているので、区別がつきません。
医療者でも本物か偽物かどうかの区別がつかないものもあります。
ブランドもそっくり真似してあり、ブランド名で安心してしまう利用者の心理を利用したものもあります。
個人輸入で薬を購入するのは薬事法違反ではありませんが、偽物や粗悪品をつかまされる可能性は高いということは覚悟して利用する必要があります。
見た目から明らかに偽物とわかる薬は、手をつけないようにしましょう。
最終更新日 2025年7月9日